株式会社ユサワフードシステム代表取締役 湯澤 剛先生に朝の来ない夜はない!負債40億円からの挑戦〜そして、今、理念経営の実現へ〜と題してご講演いただきました。
私は司会者としてプロフィールのご紹介と参加者からの質疑応答のお時間を進行させていただきました。
<湯澤剛先生 プロフィール>
神奈川県鎌倉市生まれ。私立山手学院高等学校から早稲田大学法学部に進学。卒業後はキリンビール株式会社に入社。国内ビール営業を経てニューヨーク駐在、海外事業担当などに従事。入社12年後の36歳の頃、創業者であった実父の急逝に伴い、株式会社湯佐和 を引き継ぐことに。40 億円という莫大な借金を抱えた倒産寸前の会社を心身共にボロボロになりながら再生。現在は、飲食店経営の一方で、 これまでの経験から全国の中小企業経営者向けに「あきらめなければ道は拓ける、朝の来ない夜はない」をテーマに講演を行っている。また経営者向けの個別相談も受け付けている。
ある日突然、経営者だった父が亡くなり、40億円の負債を抱えることになったら‥皆さんはどうでしょうか。一体どうしたら…人生終わった‥と絶望してしまいますよね。
借金返済までの道のりは本当に壮絶で耳を塞ぎたくなるほどでしたが、ご自身の気づきや具体的な取り組みを惜しみなくシェアしていただき、勇気や希望をもらう時間でした。
現在も神奈川エリアで海鮮居酒屋を経営されており、コロナ禍で苦境に立たされているとおっしゃっていました。
そんな中でも、「コロナは元々あった問題が顕在化しただけ。コロナがあったからこそ本質的な価値を生み出せたと言えるようにしたい!」と前を向いていらっしゃる姿が印象的でした。
質疑応答のコーナーでは、ご家族のサポートに関する質問も。
「弱音の吐け口や、家族との距離感の保ち方についてどのように対応されていたのか。経営者は孤独ですので参考にしたいです。」とのご質問でした。
湯澤先生の奥様は、とにかく愚痴や今日あった出来事、心配事をうんうんと聞いてくださったそうです。
何かアドバイスや指図をするわけでもなく、ただただ聞いてくださった。
さらには、「私たちはこの先どうなるの?!」とは絶対に言わなかった。
そのことがとても支えとなりましたとおっしゃっていました。
ただ、聞く。傾聴するって、関係性が近ければ近いほど難しいことですよね。
ついつい、「あーしたらいいんじゃない?」「それはあなたが悪いわよ。」なんて口出ししてしまいそうです。
信じて、由として、受け止める。
そんな強い女性に、私もなりたいなと思いました。
朝の来ない夜はない あきらめなければ道は拓ける!
湯澤さんがおっしゃると説得力が何倍にも違って聞こえました。
具体的には、
目標値が高すぎるとき、結果にコミットしようと結果ばかり見ていると続かない。
結果よりもその結果までのプロセスを確実にできたかどうかにコミットすること。
ピンチに立たされた時、その状況はコントロールできない。
自分の受け止め方、物事の解釈はコントロールできるから、
1自分にできることは何か
2ここから学べることは何か
と問いかけるようにしている。
被害者意識に注意する。
という心の持ち方が大切だとシェアしていただきました。
確かに、コロナウイルス流行はいつ終わるんだろうか、ワクチンはいつ打てるだろうか、子供がどうしたら言うことを聞いてくれるかな、明日は晴れるだろうかなど自分にコントロールできないことで悩んでしまうことってありますよね。
今悩んでいることは自分に解決できる課題なのか、ということを常に問いかけて悩まない癖をつけていきたいですね。
ご参加頂きました皆様、湯澤先生、ありがとうございました。
フリーアナウンサー 小野木梨衣