こんばんは!
フリーアナウンサーの小野木梨衣です。
アナウンサー歴12年、生放送出演2000回以上!の小野木による話し方コラムの配信です。
先日、話し方講座の生徒様から「えー」「あの〜」と言ってしまうのを止める方法はありますか?というお悩み相談を頂きました。
せっかくいい話をしていても「えー、」がしょっちゅう出てくると、聞き手にとってはとても耳障りで話の内容に集中できなくなってしまいますよね。
今回は、喋り出しに「えー」「あの〜…」と言ってしまうのを止めるための最も簡単な方法をお伝えします!
喋り出しや話の途中に出てくる「えー」「あの〜」と言った音のことを、言葉の髭(ひげ)と言ったりします。
髭=余分な物、邪魔なものという解釈からそう言われるようになったんですね。
不要であることはわかっているのに、どうして言ってしまうのでしょうか。
その原因は、
です。
どうですか?皆さん心当たりがあるのではないでしょうか。
自分の考えがまとまらないまま話してしまうと、言葉の髭は多くなります。
さらに、人間は沈黙の時間があると、「何か喋らないと!」と言う気持ちに駆られ、沈黙の時間を減らそうと言葉を発します。
ちなみに、テレビやラジオなどでは、規定秒数(5秒、20秒など局によっても違う)を超えた無音になると「放送事故」扱いになります。
ですから、言葉が出てこなかったり機械トラブルなどで無音が3秒も続こうもんならば、
心臓はドキーーーーッ
胸の内はヒェーーーーーーーッ
となります。
たった数秒でも、無音がとても長く感じるんですよね。
そのため、最初は喋ることに必死で、えっとー、あのー、と言いながら空白を埋めようとしてしまっていました。
それが聞き手にとって、とても耳障りになるものとは知らずに…涙。
「えー、」「あのー、」は自分の話す調子・リズムをとるために出てしまっている余分な音。
自分が話しやすいからと言って、聞き手に伝わらなかったら意味がありません。
ぜひ、次の方法で無くす訓練をしてみてください。
言葉の髭を無くす最も簡単な方法、
それは
です!!
「え?どういうこと?!」って思いますよね笑
言葉の終わりにしっかりと口を閉じてほしいんです。
この口をつぐむ意識をすると、驚くほど言葉の髭は発しづらくなります。
口が微妙に閉じていない、つまり口が開いた状態で次に喋る言葉を考えていると、
口が開いているので、
「えー、」とか「あの〜」といった音が出やすくなってしまいます。😅
皆さんは、「〜なんです。」「〜でした。」といういい終わりで、上唇と下唇はぴったりと閉じられているでしょうか?
「次の言葉を早く喋り出さなければ」と口が開きっぱなしになっている方は意外と多いです。
また、口呼吸になっていて口が開いてしまっているというケースもあります。
できれば話している姿を録画して確認して見てください。
次に、話の途中の句読点でも、意識的に口を閉じて見てください。
「私がこれからお話しするのは、(口を閉じる)
zoomを活用したオンラインイベントで(口を閉じる)
参加者の満足度を高める方法です。(口を閉じる)」
こんな具合です。
最初は不自然に感じるかもしれませんが、聞き手にとってはそれほど不自然な間にはなりません。
また、締まりの良い口元は、理知的な印象を与えます。
この沈黙の時間、いわゆる「間」を、効果的に用いられるようになってくると、
次の話題への「溜め」が生まれ、劇的に話がわかりやすくなります。
口を閉じる意識ができるようになれば、「えー、」と言いそうになった際に沈黙の時間を置けるようになるため、自然と言葉の髭が減ってきます。
実際、話し方講座の生徒様にこの方法を試して頂いたところ、1分間に18回あった言葉の髭を4回まで減らすことが出来ました。
1度で完全に無くなるわけではないですが、耳障り感はグッと無くすことができるんです!
さらに、
と言うのも効果的です。
1文が長いと、毎度口を閉じる方法を意識するのも大変です。
話してみて、「なんだかつっかえるんだよな」「話しづらいな」と言う文章は、大抵1文が長すぎたり、伝えたい要素が多すぎることがあります。
そんな話し方ができると、言葉の髭は自然となくなり、あなたの話が伝わりやすいものになること間違いなしです!
今回は、「えー」「あの〜」といった言葉の髭を無くす最も簡単な方法についてお伝えしました。
まずは、言葉の髭を言っている自覚があなた自身にないかもしれませんので、スマホの録画機能を使って1分間自己紹介をしてみて確認してみてくださいね。
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