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アナウンサー直伝!出だしで聞き手の心を掴むテクニック

こんばんは!
フリーアナウンサーの小野木梨衣です。

講演やセミナー、プレゼンは出だしが肝心です。

「私が今から喋るよ〜!」というその瞬間を大切にしてほしいんです。

ではどうすれば、冒頭で聴衆の心を掴んで言葉を届けることができるのでしょうか?

今回は、私が石川テレビでニュースをお伝えしていた時や、講師や司会者として登壇する際にも、実際に行っているちょっとしたテクニックをご紹介します。

1、冒頭で会場の雰囲気を掴めないのはなぜ?

プレゼンや講演を始める際、会場はどんな雰囲気でしょうか。

参加者の方は書類に記入をしたり、会場にギリギリに到着されて落ち着かない様子の方もいらっしゃるでしょう。

ほとんどの方は、主催者から紹介され拍手が起きている中で、下を向いたまま食い気味に挨拶を始めてしまいます。

「えーっ、ただいまご紹介に預かりましたー…私〜…◯◯と申します。この度は、えーっ」

会場の落ち着かない雰囲気をなんとか自分に集中させようと、「えーっ、」なんて音を発してみるんですが、これが逆効果。

声は会場のざわめきに馴染んでしまって一向に話を始められる雰囲気が作られません。

出だしで聴衆の心を掴む方法

ではどうするのか。

私はこうしています。

登壇し、マイクを持って、話す準備ができたら、何も言わずに会場全体を見渡します。

どんな方が来ていらっしゃるか、お一人お一人と目を合わせるつもりで。

時間にして3秒ほどでしょうか。

会場がシーンとなる時間を敢えて作るのです。

静かになったな、

聞き手の皆さんがこちらを見てくれてるな、と思ったら、声を出し始めます。

すると、話の冒頭から聴衆の関心、集中をぐっと高めることができます。

これはめちゃくちゃ効果的です。

敢えてすぐに話し出さず、だんまりタイムを取ると、「あれ? どうしたんだろう?」と聞き手は顔をあげ、話し手の様子を気にします。

書類を書く手は止まり、さっきまで考えていたことがスッと消えるその静寂の時に発せられた言葉は、

スーーーッと聞き手の心に入っていきます。

私はこの「間をとる」アナウンサーの話し方テクニックのことを、必殺!ビヨンセタイムと言っています(笑)

「え?世界の歌姫・ビヨンセ??」

そうです。あのビヨンセです。

ビヨンセのライブでの登場は溜めが凄い。笑

溜めに溜めます。

ライブが始まり音楽が流れる中、ようやくステージに現れたかと思ったら、

仁王立ちしたまま真っ直ぐ前を見据えて歓声を浴び続けています。

一言も喋らないし歌いもしない。

そして満を辞して歌い出したその瞬間、会場のボルテージはMAXになるのです!!

時間にして1分以上、溜めの時間を作っているそうです。

凄いですよね〜。

何もせず、立っているだけで場を持たせられるなんて!!

1分間!なんてのはビヨンセさんだからこそできる技ですが笑、

皆さんにも是非、応用してほしいんです。

心の中で3秒唱えて、静かになったな、と思ったら喋り出す!

やってみるとわかるのですが、会場が静かになると、一気に視線が集まり緊張するので、少し勇気のいる行動です。
実際に3秒程度講師が黙るだけで、長い沈黙に感じるんですね。

でも、一度できて効果を感じると、堂々とだんまりタイム、ビヨンセタイムを用いることができるようになります!

話だしの間は、話し手に特別感をもたらします。

すぐに喋り出さないことで堂々とした印象を与えるのです。

もし、

黙っていてもなかなか会場のガヤガヤが収まらない時は、私はこんな風にお声がけします。

「配布物は行き渡りましたでしょうか。アンケートなど記入すべきものがたくさんあるかと存じますが後ほどご記入頂ける時間を設けますので、一旦手を止めてお顔をこちらに向けていただけますか?

言葉でかなり具体的な行動要求をしています(笑)新入社員研修やビジネスマナー研修モードの時の私ですね。

学校の先生なども使えるフレーズかと思います。

出だしで聴衆に強くあなたを印象付けられると、そのあと話す内容の響きも変わってきます。

是非、話しだすその瞬間を大切にしてくださいね。

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