こんばんは!小野木梨衣(おのぎりえ)です。
📺元石川テレビ→🎤フリーアナウンサー
著名人司会多数経験
ライブ感、会場とステージの一体感を大切にセレモニーに華と品格を添える司会がモットー🎤✨
愛知県半田市住まいで7歳の息子を育てる母です。
ブログでは、司会や話し方のコラム、子育ての気づきやお出かけ・遊び情報を配信中
私の好きなYoutubeチャンネルに「学識サロン」という本の要約系チャンネルがあります。
その中で「有名な『メモの魔力』よりも断然こっちが面白かった。こっちをオススメします!」と熱弁されていたのに突き動かされ、この本を手に取りました。
仮装ライブ空間「SHOWROOM」を運営する前田裕二さんが2017年6月に出版された「人生の勝算」です。
そこに書かれていたのは不遇な幼少期から圧倒的な努力量の積み重ねで現在の地位まで上り詰めていく生き様でした。
ドラマのようなサクセスストーリーを地で行く前田さんの圧倒的な努力、見極め力には誰もが舌を巻き拍手を送りたくなるはずです。
2時間ほどであっという間に読んでしまいました。
敬服する思考の学びありの一冊、こんな体験、実例はどこにもありません。
特に心に残ったことを自分の体験と重ねながら書き留めます。
読破した今、感じるのは何度も出てきたフレーズがあったことです。
それは、「後天的努力」と「報われる」という言葉。
下記に本文を引用します。
「あらゆる人が均等にチャンスを得て、投じた努力量に応じて報われ、夢が叶っていく。」
引用:人生の勝算|前田裕二著
「人はどのような境遇に生まれるか、自分では選べません。だからこそ、先天的な環境によって、人生が決まってしまってはいけないと思っています。」
「誰もが平等に機会を得て、努力でスターダムにのし上がれる世界へ」
「後天的な努力によって頑張った人が報われるという世界観」
「絆やコミュニティ作りの成功において、先天的な要因はほとんど関係がない。コミュニティの成功に影響を与える最大変数は、後天的な努力の絶対量です。」
どうでしょう?
言葉の言い回しは違えど、言っていることは一貫していることを感じられるのではないでしょうか。
私はこの一つの信念を伝えるべく持っている言い回しの多さに、
前田さんの志の強さを感じました。
自分の成し遂げようとしていることは一体なんなんだろう、と言語化する作業にかなりの労力と神経を費やしていると感じたのです。
これってどういうことなんだろう?
言い換えるとどういうんだろう?
別の立場からはどう言える状況だろう?
別の視点から見るとどう言い換えることができるだろう?
と何度も何度も自分に問いかけてきた痕跡を見た気がしたのです。
それと同時に、
私が提供しているサービスや理念はその自分自身への問いかけがまだまだ全然足りていない。
その言い換えや理想とする未来を表現する言葉をいくつも持っていることが確固たる自信になっていくのではないか。
と感じました。
揺れ動く気持ちや考えのまとまっていないことは聞かれても即答できないように、自分が考えて考えて考え抜いたことならすぐに言語化できるはず。
その迷わず答えられるブレない信念こそが継続的な努力を支え、成功につながったのだと前田さんの生き様を見て、改めて気づかされました。
本の中で、前田さんの証券会社勤め時代の先輩で圧倒的な存在だったという宇多川さんという方が登場します。
成績優秀な超エリートだったという宇多川さんは、人に好かれる天才であり、「人を好きになる天才」だったそうです。
私は正直、この「人を好きになる」という現象に「天才」という言葉をつけて、人に好意を抱くことを優れた能力として紹介している記述に初めて出会いました。
宇多川さんは、他者と接すると、人のいいところや感謝できるポイントを自然に見つけてまず自分から本当に好きになってしまうんだそうです。
好きになられたら誰だって悪い気はしない。人間は好意を受けたら好意を返したくなる生き物です。
だから宇多川さんの周りには愛の連鎖がうまく回っていてそれが優秀な成績を生み出しているというのです。
た、確かに〜〜〜〜。。。
でもそれって、そう簡単じゃないと思いませんか?
だって同じ人と接する機会が増えれば増えるほど、関係性が近ければ近いほど、相手の嫌なところや考え方が合わない部分が見えてきて、つい愚痴を言いたくなってしまうもの。
どんな人でもその人のいいところを見つけて感謝し好きになる、というのはそう簡単ではない。
まず、相手へスゴく興味関心を注がなければ好きになるまでなんて到達できないから、前田さんは「才能」と表現したのだと気づきました。
本書では、宇多川さんの人を自ら好きになっていくパワーの源はどこから来るのかという部分にも触れています。
それについては是非本書を読んで欲しいのです。
改めてここで思ったのは、「人を好きになる」ことは確かに「才能」かもしれない。ということです。
SNSを開けば、楽しそうな食事や旅行の一端が飛び込んでくる。自分のサービスや考えについて熱心に配信している人もいる。
そしてまた、私もその一人です。
みんなが自分の物語を語ること、SNSに投じて消費することに一生懸命で、
よっぽどの有名人でなければ
自分の話を聞いて欲しい人と、自分の話を聞いてくれる人のバランスが圧倒的にとれていません。
なかなか「いいね」がもらえず、自分の承認欲求が満たされていない中でも、前向きな気持ちで他者の投稿に「いいね」を押せているでしょうか。
ちょっとドキっとしますよね。
やはりその全てに関心を持って好きになることは不可能ですし、その必要はないのですが、
そんなアンバランスな世界に気づくと、自分が話を聞く側に回りたい。
もっと「いいね」という応援を送りたいという気持ちになりました。
そうした他者目線や他者への思いやりのある人というのが「人を好きになる才能」を持っているように感じます。
私はまずは自分と関わってくれている人のことをめいいっぱい想像しよう。
そして自ら、好きになって感謝しよう。と思いました。
この本には、上に記した以外にもたくさんの気づきがあるのですが、
私は最後の最後にようやくこの本のタイトルに「人生の勝算」とついているの意味がわかりました。
それは、自分の人生を航海に例えるならば、どこへ向かうのか、何を実現したいのかというビジョンを掲げ、そこに向かうまでのコンパスを持っていないとあっという間に広い大海原で途方に暮れてしまうぞ。
確固たる指針を持ち、勝てる見込みを持って挑めよ。
というメッセージです。
前田さんは本当に圧倒的な努力家でした。
努力量が半端ない。
それができたのは、自分の中に確固たるビジョンがあったこと。
このビジネスで勝てるのはここだ!という勝算を持っていたこと。
そして、仲間がいたことでしょう。
生きていると、いろんな選択肢が降ってきますよね。
そんな時、誰かがそう言ったから、あの人に良く思われたいから…という曖昧な理由で選択していてはいつまで経っても自分自身が幸せを感じることはできないでしょう。
自分の信念や指針を持つことの大切さを教えてくれる一冊でした。