オンラインセミナーの需要が急増しています。
今回はプロ司会者であり台本作成代行も行うフリーアナウンサーの小野木梨衣が、実際に台本で使える定型文をご紹介します!
本日はご多用の中、株式会社〇〇〇主催『〇〇オンラインセミナーにご参加いただき、ありがとうございます。
まもなく、●時よりプログラムをスタートいたします。
スタートまで、BGMが流れております。
映像とBGMが流れていることをご確認ください。
音声が聞こえない場合は、デバイスの音量をご確認ください。
(その他、アンケートへの協力のお願いや質問フォームのご案内、ダウンロード資料のご案内をする)
それでは開始まで今しばらくお待ちください。
開会前は顔出しをせず、「影アナ」と言って音声のみでご案内することが一般的です。
開会前コメントには下記の3つを必ず入れましょう。
みなさま、お待たせいたしました!
お時間となりましたので、セミナーを始めてまいります。
改めまして、本日は株式会社○○○主催『〇〇オンラインセミナーにご参加いただき、ありがとうございます。
開催に先立ちまして、視聴に関するご案内を申し上げます。
開会挨拶には下記の2つを必ず入れましょう。
ご参加いただいたことへの感謝の言葉は忘れてしまいがちです。
参加者あってのイベントですので敬意を払う気持ちを忘れず進行しましょう。
プログラム本編に入る前に司会者から「試聴に関するご案内」をしましょう。
さてプログラムに入る前に、まず事務局からのご案内です。
録画、録音、撮影、および資料の2次利用は禁止とさせていただいております。予めご承知おきください。
講演中のご質問は、皆様の視聴画面の右側にございます質問投稿画面より内容をご入力ください。
頂いた質問は講演終了後、お時間の許す限りお答えいただきます。
イベント終了後には、アンケートのご協力をお願いしております。画面右下の「アンケート回答はこちら」の黄色のボタンよりご回答をお願いいたします。
オンラインセミナーやウェビナーでは質問投稿画面を設けることが多くなっています。
質問投稿画面があることで、セミナー中も質問を受け付け、セミナーの終わりに質疑応答の時間を設られますし、
「音声が聞こえなくなりました」などのトラブルも視聴側が主催者に即時に伝えることができます。
また、「挙手」や「いいね」ボタンなどリアクション機能を積極的に使うように促すこともあります。
一方的な配信にならず、視聴者を意欲的に参加させることにつながりますよね。
そうしたセミナー中の質問や、リアクションボタンの活用についても、上記のタイミングでご案内すると良いでしょう。
〜様、ありがとうございました。
それでは只今より10分間の休憩でございます。
〇時〇分より再開させて頂きますので、お時間までにお戻りください。
それでは休憩に入ってください。
休憩台本には下記の2つを必ず入れましょう。
意外とミスが多いのが、休憩が始まるタイミングがわかりづらいというものです。
皆様、本日はご視聴いただき誠にありがとうございました。
本セミナーの内容が皆様の今後のご活動の一助となりましたら幸いです。
最後に私からアンケートのご案内です。
セミナー終了後、アンケートが表示されます。
大変お手数ですが、今後の参考とさせて頂きますのでアンケートへのご協力をお願いいたします。
それでは以上をもちまして、「〇〇〇〇(セミナータイトル)」を終了いたします。
ご参加いただきありがとうございました。
失礼いたします。(一礼)
ここまで、1.開会前 2.開会次 3.休憩 4閉会次の司会台本についてご紹介してまいりました。
より安心安全なセミナー運営のためのトラブル時の台本についてもご紹介します。
ご視聴いただいている皆様、大変申し訳ございません。
少々回線の調子が悪いようでございます。
スライドが見られない場面があったようで大変失礼致しました。
復旧次第再開させて頂きますので、今しばらくお待ちください。
オンラインセミナーでは回線不良による映像・音声のトラブルがつきものです。
トラブルが起きた時のために、「申し訳ございません。復旧まで今しばらくお待ちください。」といったお詫びスライドを用意しておかれると、現場のドタバタをお見せすることなく、スムーズに対処にあたることができます。
ポイントは、トラブルがあったことを詫びる文章が台本に入っていること、
「今しばらくお待ちください」といって、スタッフがトラブルに対処する時間をいち早く作ることです。
なぜなら、
トラブル時のスライドが入って画面、マイクともにOFFになれば、いかようにも対処できますし、その後どうするのか主催者と話し合うことが出来ます。
ただ、トラブル時のスライドが用意できていないこともよくありますよね。
その場合は、主催者がYesかNoで答えられるように次の動きを質問しながら進めるアナウンスで乗り切ります。
ご視聴いただいている皆様、大変申し訳ございません。
少々回線の調子が悪いようでございます。
復旧までもうしばらくお待ちしましょうか。
もしくは、お時間かかるようでしたら、次の方にご講演頂くように致しましょうか。
待つのか、次へ行くのかというYESかNOで答えられる質問をマイクを通してしています。
これであれば、主催者も指示が出しやすいです。
マイクを通して主催者・運営スタッフへの質問をすることへの抵抗を感じるかもしれませんが、もうトラブルが起きていることは視聴者にもわかっていますので、問題ありません。
もし、あと少しで復旧できそうだから待つと言う場合には、ご視聴の皆様に開催概要や質問機能のご紹介やアンケートへのご協力、今日の配信のアーカイブが後日出るようであればそういったご案内をしながら繋ぎます。
ですから、開催概要はある程度頭に入っている必要がありますね。
それでもまだ繋ぐ必要のある時は
ライブでお届けしておりますとトラブルはつきものですが、当セミナーはライブ配信にこだわってお送りしております。
なぜならライブならではの緊張感を乗せて、最新の情報をお届けしたいと考えているからです。
そうしたライブ感もお楽しみ頂きながら、このあともご覧いただければと存じます。
などと言ってライブにこだわっている体で(笑)、主催者の想いを代弁したりもします。
とにかくこの場は司会者が繋ぐ!という意識が大切です。
今回はオンラインセミナー/ウェビナーの司会台本の定型文をご紹介しました。
今回の記事が司会に望まれる方やオンラインセミナーを運営されるスタッフの皆様の一助になれば幸いです。
台本を作る時の雛形や台本でチェックすべきポイントについてはこちらの記事でお伝えします!
また、これを読んでとても自分にはできそうにない!と思われた方は、ぜひプロ司会者にご依頼ください。
充分な台本の用意がなくとも硬軟幅広い経験がございますので、喜んでお引き受けいたします!