こんにちは!
フリーアナウンサーの小野木梨衣です。
ブログでは話し方に役立つコラムや書籍の紹介、子育て・お出かけ情報を配信しています。
今回は、桐生稔さんの「説明の一流、二流、三流」(明日香出版社)をご紹介します。
この本は、一つの項目に対して、ダメレベル(三流レベル)、普通レベル(二流レベル)、優秀なレベル(一流レベル)
の3つの段階で解説している説明検定のような形式で書かれています。
自分がどのレベルかわかり、どのように改善すれば良いのかがよくわかる本です。
著書:説明の一流、二流、三流
著者:桐生稔(株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役)
定価:1,650円(税込)
出版日:2021年07月21日
出版社:明日香出版
そもそもビジネス書というのは、読者に何かを説明するものな訳ですが、
それが「説明」のハウツー本というだけあって、
隅から隅まで読まなくても要点がつかみやすく、自分が興味のありそうな項目をすぐに見つけられます。
誰でも、即実践できる説明スキルとして身につけることができます。
皆さんは自身の説明する力について、自信はありますか?
実はそういう方にこそぜひ読んでほしいなと感じます。
話し方の王道と言われる「結論から話す、プレップ法」がいつでも有効とは限らないことを教えてくれるからです。
説明の一流は、相手に伝えるために順番を変えたり、不要なものを取り除いたりしています。
実際に私が石川テレビのアナウンサーとして3分間の生中継を任されていた時も、情報を大胆に削除して映像力のある内容に絞ったり、映像や言葉を持ってしても伝わりづらいと感じたものは思い切って説明することをあきらめていました。
説明に自信を持っている方も、そうでない方も、ブラッシュアップするために、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、著者の桐生稔さんはこの「説明の仕方」本以外にも「雑談の組み立て方」に言及した著書も出されています。
こちらも良書で、私もスピーチトレーニングをする際に大いに参考にしています。
この本を知ったきっかけは本の帯にもデカデカと出ている中田敦彦さんのYouTubeで紹介されているのを見たからです。
雑談って、取り止めのない話だから特に型はないと思い込んでいたんですが、”いい雑談”には流れがあるというのです。
雑談で「一流」と言われる人は、この人間の心理に基づいた成功するパターンを明確につかんでいるんだそうです。
ヘェ〜!
雑談力が上がると、初対面での沈黙や新しい環境が怖くなくなります。
あなたと話していると楽しい!また会いたい!と言われる人になれますよね。
是非こちらもお手に取ってみてください。
世に溢れるベストセラーには大きく2パターンがあって、
最近のほとんどがこの2つではないかと思います。
なかなか世紀の大発見が調子よく生まれるわけでも、大発見が大衆に必要とされ広く知れ渡る訳でもないのです。
多くの著書は、今までの定説を整理し、言い換え、否定してみる。
すると、「え?!そうなの?」と多くの関心が集まり、人の好奇心を刺激していくように感じます。
今回ご紹介した本、「説明の一流、二流、三流」もその一つ。
「説明は「結論から述べる」という話し方のセオリーに対して、必ずしもそうではない」と否定することから内容を展開しています。
『結論から説明する方法はどのケースにもマッチするわけではない。突然、部下から「明日から退社時間を15時にします」と言われたらちょっと待てとなるだろうし、”結論”よりもまず”背景”を知りたかったと思うだろう。』(説明の一流、二流、三流)
物事をあらゆる角度から捉え考察することは、対ビジネスにおいても対人関係においても、ヒントや発見をもたらし、ストレスの多い社会を生きやすくしてくれそうです。
よく「繊細さんは生きづらい」と言われますが、「疑うことを知らない鈍感なあなた」も正直すぎるあまりに傷ついたり騙されたり生きづらいことがあるのでは?
私がまさにそうです。(苦笑)
早速、定説を裏切ってみました。
家事や育児に忙しい私と同じようなママさんも耳だけは開いている!という方はいらっしゃいませんか?
私はご飯を作りながら、子どもの公園遊びを見守りながら、耳は”読書”タイムになっていることが多いです。
どういうことかというと、こういうことです(↓)
再生速度も選べてダウンロードしておけばオフラインでも視聴可能です!ご参考までに〜
私が夫と過ごす中で驚いたのは、人や物事全てに対して”懐疑的なこと”です。
性善説、言葉を文字通りに受け取り、疑うことなくわかりやすくすぐリアクションをとる性格の私に対し、
夫は簡単に人を信頼しないし、わかったフリもしない。定説に対してもあらゆる角度から本当にそうだろうかと疑ってかかるからリアクションは鈍い。(ディスってないよ笑)
もし2択で、どちらの人と一緒にいたいですか?と聞かれたら、どうでしょう?
明るくて素直な私の方?
思慮深くて嘘がない夫の方?
いきなり究極の2択を出してしまいましたが(笑)、私は「どちらがいい」「私が正しい」ではなく、どちらも互いに足りないものを持っていると捉えています。
一緒に過ごしている時間が長いと、思考や話し方もパートナーに似てくるもので、特に学びやビジネスにおいては夫のようなスタンスを持つようになりました。
物事を様々な角度から捉え、思慮深く進めるスタンスは、結果的に、リスクマネジメントとなり、クライアントからも感謝されることが多くなった気がします。
夫は真逆の素質を持った私と一緒にいる中でどんな影響を受けているのでしょう?
今夜聞けたら聞いてみたいものです。(ちょっと怖いw)